中年高血圧の脳チェックinバンコク

ある日のこと、母がもってきた家庭用の血圧器で自分の血圧を測ってみて、びっくりした。下が95-上が140。高血圧状態である。40歳をこえ、肥満が続きこのままだと成人病になるということは分かっていたが、ついに症状がではじめた。中年の憂いが始まった。

健康

BRAIN DOCK脳のドック

脳を健康にして、元気に働け!中年諸君。

MRA検査で脳の状態をチェックする

そんな折、バンコク病院で脳の状態をチェックできるMRAを編集部N女史が取材手配してくれた。前回の心臓検査取材の折は、間一髪で難を逃れ、検査をクリアした。みなさん、自分がデブだと分かっている人もそうでない人も40歳以上になったら、1年に一度は健康診断などで自分の体を見直した方がいいと思うのである。心筋梗塞や脳溢血という数多くの中高年方が陥る病は、ひっそりと足音を隠して近づいてくるのである。今回の検査では、脳の血管が正常な状態であるかをチェックするということであった。取材を控えて、日々血圧が上昇しつつある自分の状態に取材に向けて、血圧上昇中と強がるが、複雑な気持ちである。

家庭医による問診を受ける

心臓疾患や脳梗塞といった30代以上の働きざかりの人要注意の病気は、生活習慣の中に潜んだ病気で事前のチェックで兆候を予測できるものである。今回のMRA検査は、脳に関わる主要な血管の状態を細かくチェックしてその可能性を探るものである。家庭医とは、最初に窓口となる内科の先生である。今回は、日本語のできる先生の簡単な診断と問診を受ける。朝の血圧は、95-140で少し高め。あー、病院でも高かったらいやだなという気持ちで診察室へ。以外や水銀柱の血圧は、80-120で正常値であった。やさしい先生の説明の後、いよいよ検査にはいっていく。

MRAでの脳の状態を知る

まずは、頚動脈ドップラー超音波検査である。頚動脈にある太い4本の血管をエコーを通して、映像でチェックしていく。血管にプラークと呼ばれる不純物がたまっていると、それが血管を通じて、脳にとび脳梗塞となることがあるからだ。横になって首の側面をから内部をみる。動脈の動きや音信のチェックを行う。かわいい女性技術者が『あっ、なんかありますね』と反応。左の動脈にプラークと思われる塊が発見された。どきどきしていると、「そんなに大きなものでないので心配しないで」とのことであった。次にいよいよ、MRA。大型のドームのような機械がある部屋に移動する。今から脳の輪切りである。診察台に横になり、頭を固定される。脈拍を測りながら、スルスルとドームに吸い込まれていった・・・。約45分後、まっくらやみから開放された。結果は、数時間後に言い渡される。

検査の結果はのう症であった。

内科医の先生の部屋に通される足が重い。「脳には問題がありませんでしたが、ひとつ病気がみつかりました」と前面の画像を説明された。調度、鼻のあたりが白い画像になっている。蓄膿症(ふく鼻炎)であった。ちくのうしょうと読む。イビキの原因にもなる。この日からデブでちくのうと呼ばれる日が始まった。チクショウー!